市民自治と協働が
“ つながる ” まちづくり
自分たちのまちは自分たちで守る市民自治。鹿沼市ではそのルールとなる「鹿沼市自治基本条例」を平成24年4月1日に定めて推進しています。
私は事務局として条例案づくりに携わり、市民委員の皆さんと時には激論を交わしながら、また自治会やNPOの皆さんからたくさんの意見をいただきながら、2年半かけて作り上げていきました。このときの「意見を聴くこと」「自分の価値観に照らし合わせて考えること」「人をつないで形にすること」などの経験が自分を変え、今までの活動の基礎となりました。
大災害などのいざというときに、誰に助けを求めればいいのか、誰と協力すればいいのか、地域の人の情報を知っておくことが大事です。
「人を知ること=まちの情報を知ること」になるので、新しい取り組みを進めるときや困ったときに、誰に相談したらよいのか、誰に話を通しておけばよいのか、それを知っていることで、取り組みをスムーズに進めること、困り事を解決することができます。
また、自治基本条例では「協働のまちづくり」についても掲げられています。それぞれの立場や特性を認め合いながら、課題や目的に向かって協力し合えるようにしていこうということです。
みんなで同じことを切磋琢磨して力をつけていくことも大事ですが、得意ではない人に不得意なことをさせても、モチベーションは上がらず、成果を出すことも難しくなり、持続性や広がりも乏しいものとなります。
例えば、地域の課題があるときに、自治会などの地縁団体と行政だけではなく、その課題に詳しい民間事業者やNPOのノウハウを活かすことで解決しやすくなることがあります。
しがらみのない「つながり」で鹿沼を守り、より良いまちづくりを推進します。
未来へ “ つながる ”
鹿沼の子育て
鹿沼の未来は、若者や子どもたちが支えてつないでいくものです。
支えてつないでいく人が減れば未来が成り立ちません。
子育てを支援することが自分自身の未来につながることを再認識して、目先の利益の有無だけにとらわれず、長期的に考えて市民一人ひとりが幸せになるために「鹿沼で子どもを産みたい、育てたい」と思う人を増やすことができる子育て施策の充実化を図ります。
また、これからの多様化する時代を担う将来の人材として、柔軟性・創造性を持った子どもたちを育てていくことが大切です。
大人が決めたことに従うだけでなく、自分の感性や情緒を大事にして自分の生活や活動、進路選択に発揮できるようにすることが必要です。
子どもたちをとりまく地域や家庭生活の状況、教育現場の情報をしっかりと把握し、文化やスポーツを含めた新しい教育のあり方を提案していきます。
伝統の価値が現代に
“ つながる ” 文化芸術振興
私はいわゆる旧市内の例幣使街道沿いにある酒屋で生まれ育ったので、子供の頃から鹿沼の秋祭りの若衆として参加してきました。
古い写真に残された四代前の先祖と彫刻屋台の姿を見て、伝統を継承しているんだという意識とその重さを感じてきました。
地域コミュニティという視点では、祭りの参加をとおして地元の皆さんから鹿沼の魅力や地域の課題などの「まちの情報」を教えていただきました。
また、若衆頭として皆さんに支えられながら活動できたことも貴重な経験となりました。
鹿沼には地域ごとに祭りや行事があり、地元の皆さんの手によって受け継がれています。
伝統行事の価値を再認識しながらの継承すること、そして「そこに普遍的にある」生活文化に融合させることで、伝統から新しいうねりを生み出したいと考えています。
また、私たちの身近にあるサブカルチャーも世代をつなげるツールとして活用します。
「つながり」からチカラを帯びるとうねりになります。
先人の遺産を守りつつ、それを現代で活かして新たな価値を生み出し、それを地域づくりやコミュニティ形成、観光資源に活かせるように提案していきます。
多様性が “ つながる ”
ヒトに優しい鹿沼へ
外国人労働者が全国的に増加傾向にある昨今、異文化理解の必要性が高まっています。
コンビニや飲食店の従業員だけでなく、建設や介護福祉の分野でも外国人労働者が増えつつあります。そうした外国人労働者が豊かに働けるために、雇用している事業所の人たちだけでなく、お店や施設を利用する生活圏の人たちも言葉や文化の違いを理解した上でつないでいくことが大事です。
こうしたつながりは、例えばイスラム文化の理解からハラール対応の新商品開発などへつなげることも可能です。
また、障がい者、高齢者、LGBTも含め、多様な人たちが理解し合うことで、つながりのある住みやすい優しい鹿沼をつくっていくことができます。
消費型から創造型へ
“ つながる ”
「モノづくり・あきんど教育」
市民自治を進めるには、与えられたものをこなすこと(消費型)だけではなく、既成概念にとらわれない新たな価値を生み出すこと(生産型)のできる教育が必要です。
一つのことを型にはめて実行するだけではなく、その実行する過程で感性や情緒を育むことが求められます。
現在就業している人々のスキルアップ、意欲の向上はもちろんですが、職人・クリエーター・エンジニア・起業者・商業者など生産型の担い手育成につながる「ものづくり・あきんど教育」を推し進めます。
藤田よしあき事務所
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